2005年05月13日

記憶力を鍛える方法−30歳を過ぎてから頭はよくなる/池谷祐二

東洋経済新報社から出ている「Think!」というビジネス誌の記事です。筆者は東大の薬学科の助手で、脳関連の書物をいくつか出している方のようです。なかなか面白かったので要点だけピックアップしてみます。

・「歳をとれば記憶力は低下する」というのは最近の脳科学によれば単なる迷信。脳は使い方次第で、年齢と無関係にいくらでも鍛えることができる
・記憶の司令塔である海馬は、脳を鍛えると(年齢に関係なく)増える
・物事に興味を持つとシータ波と呼ばれる脳波が海馬から発せられ、海馬の神経細胞が活性化される。同じことを知ったとしても冷めた感情でいるよりも、積極的な姿勢でいる方がシータ波が強く発生する
・休日何もしないでゴロゴロと寝てすごすと、脳を休めているつもりで結果として記憶力を低下させることになる
・海馬が情報をふるいにかける吟味期間は1ヶ月。しっかりと記憶しようと思ったらこの1ヶ月が勝負
・記憶力の上達のためには1日6時間の睡眠時間が必要。8時間が最も効果的
・子供が得意なのは一夜漬けに代表される知識の丸暗記である「知識記憶」、大人は物事を関連付ける「理論的記憶」が得意
・大人の記憶の性質を考えた場合に、学習したことを脳に長くとどめるためにはその物事に通じていない素人に説明してみることが効果的
・勉強量と成績の関係はかけ算的なカーブで上昇するので、最初の伸びは地道かもしれないが、ある段階を過ぎると急上昇する
・要は記憶力が衰えたことを歳のせいにすんなということ


禁断の器官(ぉがそんなにがんばってるとは改めて知りましたが、ふむふむとうなずかされる内容だったり。とりあえず本は1度くらいは読み直した方がよいのかもしれませんね。

しかし、こうやって科学がどんどん謎や迷信を解明していくと、多くのことが「自己責任」に覆われた生きにくい世の中になってしまうような気もします。人々の境遇(貧乏、病気などなど)はすべてその人がちゃんとしてこなかったからなんだ!という思想につながるような気もするのは杞憂でしょうか・・・と新自由主義への懸念で文章を終了してみたり。

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なんと、EveryPreciousThingsさんのブログで知ったのですが 記憶力は年齢とは関係なく訓練し続ければいくらでも伸びる。という事らしいです! 興味のある方は氏のホームページを参照してみてください。 しかし、ここにある8時間が最適という数値。 もっとも長寿を目指す理想
記憶力は低下しない!【暇記】at 2005年05月17日 19:45
ゲーム脳という言葉を聴いたことがあるでしょうか? ゲーム脳とは? 一言で言うと「ゲームをすると馬鹿になる」という論評です。 この造語を著書の中で生み出した森教授の論評は一見正しいように見えて かなり強引な推測に基づいており、方々から批判を受けています。 確かに
ゲーム脳【暇記】at 2005年05月20日 00:39
この記事へのコメント
そ、そうだったんですか!
知らなかった。
かなり衝撃を受けました。
Posted by 健太 at 2005年05月17日 19:30
>健太さん
自分もびっくりしました(笑)

自分は30過ぎてるので心強く思いましたよ。とりあえずまずは睡眠時間を確保するところからはじめたく・・・
Posted by たま at 2005年05月19日 11:57